2019年11月23日 15:50
12月に金婚式ーー松本白鸚明かす「武者修行だった新婚旅行」
先月には、白鸚を襲名してから初となる著書『句と絵で綴る余白の時間』(春陽堂書店)も出版。
「そして、今年の12月には金婚式も迎えます。家内が支えてくれたからこそ、無我夢中でここまでやってこられたのでしょう」
インタビュー場所となった都内の自宅でそう言って笑う白鸚さん。その傍らで、妻の紀子さんが恥ずかしそうに微笑んだ。
■新婚旅行はニューヨークでの武者修行
いまやミュージカル俳優としての白鸚さんの代名詞ともなった『ラ・マンチャの男』の初舞台を踏んだのは、50年前の’69年4月。
「父が歌舞伎を指導するために渡米したときに、たまたまオリジナル版を観劇したんです。感動した父が『染五郎(当時の白鸚さん)にやらせたい』と、日本での公演が始まりました」
舞台は好評を博し、歌舞伎役者としてだけではなく、ミュージカル俳優としての名声を得ることになった。紀子さんと結婚したのは、そんな年の12月だ。
「家内は九州の福岡の内科医院の一人娘です。結婚したときは舞台『春の雪』の公演中。披露宴も結婚式の日も舞台に立ちました」
紀子さんは、女優の香川京子さんの親戚で、幼少のころから日本舞踊を習っていた。