2019年12月3日 17:00
お中元・お歳暮の問題、お礼なくても続ける?(JINSEIのスパイス!第55回)
と僕が尋ねてみると、「最悪だわ。失礼な人たちね!あたしなら縁を切る。だいたいお中元・お歳暮って風習がこういう人間関係のトラブルを生むんだから、そもそもそんなことやめちゃえばいいのよ!」と、極端な意見に発展してしまったので、とりあえずそこで中断しておきました(笑)。とはいえ、彼女が言うことも一理あると思います。入院のお見舞いにお礼がないのは百歩譲って仕方ないにしても、退院の報告すらしないなんて……。こんな状況では、良好な親戚関係を築いていくのは難しいかもしれないですね。お中元・お歳暮をやめてもむこうに文句を言う筋合いはないし、だれも奥様を責めませんよ。
実は、僕もフランスに移住してから、お中元・お歳暮は誰にも贈っていません。
もらうこともほぼなくなりました。前は出版社さんからいただいていましたが、時代が変わって減りました。この際だから!と思って、僕もそういう風習をやめてみたのです。さらに言うと、献本(本を作家や評論家に贈る行為)もやめています。「先生、献本する方いますか?」といつも聞かれるのですけど、「いません」と答えて10年以上経ちます。作家の人によっては100冊以上献本している人がいると聞いたことがありますが、僕のやり方じゃないと思ってやめました。