くらし情報『‘’自分中心”だった僕が“息子中心”になった時(JINSEIのスパイス!第56回)』

2019年12月10日 17:00

‘’自分中心”だった僕が“息子中心”になった時(JINSEIのスパイス!第56回)

自分の息子のために“やってあげている”と思ったことは一度もないのです。彼のためにやるのが親の仕事だから普通にやっていますし、彼が立派に巣立ってくれることが結果として自分の幸せだと思っていますよ。それ以上の何も求めていませんが、それが僕の幸せです。離婚して、2人で生きることになった時に、僕は人間の幸福についてやっと気づくことができました。かつて僕は“自分自分”と思って、仕事ばかりしてきた人間です。もっと野心的な人間でした。でも、家族がいなくなり、子どもを育てる側になった時、そこに幼い少年が立っていた。その子は泣きもしないで、じっと耐えていました。
自分たちのせいでこの子の幸せを壊してしまったのだ、と初めて気づいたのです。その時、この子が幸せになることが、きっと自分の幸せでもあるのだと思うようになりました。あれから5年経った今でも、僕は息子のために生きることが幸福で仕方ありません。これは本当です。小学生だった息子も高校生になりましたが、この子の成長は僕の幸福そのものでもあります。子育てをしていて、僕は一度もこの子の犠牲になっていると思ったことがないのです。今後もずっとないでしょう。

このご相談を読んだ時、僕は昔の自分を思い出しました。

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