2019年12月21日 11:00
【秘蔵写真公開】島田陽子語る故・内田裕也さん「殴られるままに…」
生まれたばかりの娘・也哉子を抱える内田裕也さん。
今年も多くの偉大なスターが、たくさんの思い出をわれわれに残してこの世を去った。そんな故人と親交が深かった方々から届いた、愛あふれるラストメッセージを紹介。題して、「大好きなあなたへ最後のラブレター」ーー在りし日の姿に、心からの哀悼の意を表して。
■内田裕也さん(享年79・ロック歌手、俳優・3月17日没)へ。島田陽子(66・女優)
出会いは’88年の私の主演映画『花園の迷宮』での共演でした。映画にはオールヌードのシーンがあり、撮影が遅れてしまうほど監督との話し合いが続きました。
そんなある日、宿泊先のホテルのドアに内田さんからのメモがはさんでありました。
《今、大変悩んでいらっしゃると思います。自分の意見をひと言言わせてください。裸になることで、あなたの品位は1ミリたりとも傷つきません》
世間の内田さんのイメージとは真逆な、繊細で思いやりにあふれた文章でした。ようやく心を決め、私がスタジオに向かうと、雨の中、内田さんは傘もささずに私が来るのをじっと待っていてくれました。
内田さんは他人の目があるとロックンローラーを演じてしまいます。