くらし情報『満額支給は「ごくまれ」…荻原博子が警鐘する「地震保険」加入』

2020年1月17日 15:50

満額支給は「ごくまれ」…荻原博子が警鐘する「地震保険」加入

また地震が頻発していて、保険料は上昇傾向です。

今後30年間に、南海トラフ地震が起きる確率は80%といわれ、保険加入を考える方も多いでしょう。まずは、補償内容などを理解して。

というのも地震保険では自宅を再建できるほどの保険金は出ません。地震保険は火災保険に付帯して加入しますが、保険金額は火災保険の30〜50%に制限されています。火災保険が2,000万円なら、地震保険は最大1,000万円です。

さらに、被災し全損と判断されたら保険金は満額支払われますが、全損判定は熊本地震の際の熊本県で、契約者の4.1%とごくわずか。一部損の判定だと保険金額の5%ですから、1,000万円の地震保険でも支払われるのは50万円です。


地震保険は、自宅の再建費用ではなく、当座の生活費を補償するものと考えたほうがよいでしょう。地震保険の加入は、払う保険料、被災した時に受け取れる保険金と、わが家の住まいや貯蓄額などを考え合わせて決めてください。

たとえば、「被災後の生活費は貯蓄でまかなえるから加入しない」という判断もアリだと思います。賃貸の方が加入するなら、家財だけの補償です。保険料は高い、たとえば東京のマンション住まいで、家財に300万円の地震保険をかけた場合、保険料は年7,500円。

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