2020年2月1日 00:00
「桜よりもコロナをやれ!」の野党批判は本当に正しいのか?
桜を見る会を追求することが国会議員のやる仕事かよ》
と、ツイッター上には国会における疑惑の追及自体に反対する声もあったが、前出の専門紙記者はこう解説する。
「国会の仕事は法律を定めることだけと思っている人も多いですが、参議院の子供向けのホームページに『国会は、内閣が決められた予算に従って経費を正しく使ったかどうかなどを審議します』と書かれているように、予算が正しく使われたかチェックする役割もあるんです。公費を使って開かれた『桜を見る会』が『各界において功績、功労のあった方々を招き日頃の労苦を慰労する』という本来の目的から外れ、私的に利用された疑いがあれば、国会議員には追及する責務がある。むしろ、“予算”について話し合う予算委員会でこの問題をやるのは、あたり前のことなんですよね」
さらに、国会には内閣が法律を適切に執行したかを監視する役割もある。汚職によってIR法の成立過程そのものに疑義が生じている「IR疑獄」や、内閣によって法の執行が歪められた疑いのある「森友・加計問題」などを追及するのも、国会議員がしなければならない仕事なのだという。
「『別の重要な問題があるから、野党は疑惑なんか追求している場合ではない』といった言い回しは、なぜか第2次安倍政権になってからよく聞くようになりました。