くらし情報『開発進む新型肺炎ワクチン 完成までアルコール70%で消毒を』

2020年2月6日 06:00

開発進む新型肺炎ワクチン 完成までアルコール70%で消毒を

中国の研究グループによると、エイズの原因ウイルスであるHIVの治療薬や多発性骨髄腫という血液がんの治療薬、漢方薬の成分などに効果がありそうで、なかでも2種類のHIV治療成分を混ぜた『カレトラ』という薬に注目が集まっています」

通常なら、試験管内での実験や動物実験を経て、臨床試験を検討するのが一般的。だが、今回は、すでに市販されている抗HIV薬であることと、感染者が増えていることを踏まえて、中国は新型ウイルス感染者への投与を開始し、薬の効果を確かめる治験も同時に行っている。

治療薬ばかりではなく、ワクチンの開発も進められている。科学雑誌『サイエンス』のオンラインニュースは、新興感染症に対するワクチンの開発を後押しする非営利団体「CEPI」が、3つの団体に合計1,250万ドルもの開発資金を提供したと報じた。

資金提供を受けた団体の一つが、峰さんが所属する研究機関だという。

「進められているのは、MERSの原因となるコロナウイルスのワクチンを応用した開発です。MERSワクチンの開発は、流行が収まったので資金が投入されず、停滞していましたが、かなり完成度の高いものがあります。新型ウイルスのワクチンはこのMERSワクチンを応用することでできる。

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