2020年2月12日 19:59
バレンタイン市場拡大の背景、脱義理チョコで自分用にシフト
■2018年から本格化した、義理チョコからの解放。
女性たちが本格チョコレート市場へギアチェンジできた背景の一つに、“義理チョコからの解放”があります。
2018年、大手高級チョコレートブランドの『ゴディバ』が“義理チョコをやめよう”という広告を新聞に掲載。義理チョコの恩恵を強く受けているはずのブランドが発信したということもあり、SNSなどで大反響を呼びました。このころから“義理チョコからの解放”がじわじわと本格化していった印象があります。
義理チョコが消滅していく背景には、会社内の構造の変化もあるでしょう。「女性が男性に媚びる/配慮する関係性」自体がオフィスの中で絶滅しつつあります。またハラスメントに対しての関心も強まる中で、義理チョコを渡して嬉しい女性も、貰って嬉しい男性も今は少数派なのかもしれません。
■バレンタインは、贈呈イベントから「ショコラの祭典」に進化した。
冒頭の高級チョコレートの話に戻しましょう。バレンタイン商戦の震源地は百貨店で、近年の熱狂ぶりは目をみはるほど。その一つが「サロン・デュ・ショコラ」。各都市の百貨店やデパート、商業施設内で開催される国内最大級の“チョコレートの祭典”です。