2020年3月8日 06:00
「カツアゲされるかと…」寺脇康文、盟友・岸谷五朗との出会い
岸谷「劇団を踏み台にしてね(笑)」
寺脇「踏み台って(笑)」
岸谷「その夜歓迎会があって、2人だけ残って朝まで飲んだね」
寺脇「好きな映画、役者、アニメまで同じだった。『ブースカがさ……』って言ったら「“お金盗られてシオシオノパー”だろ」とかってすぐわかった(笑)」
岸谷「僕と全然違うタイプで、人間的に面白い、というのも感じていて」
寺脇「少しやんちゃ系の五朗ちゃんと、普通のなかに埋もれてる系の俺(笑)」
岸谷「うまく言えないけど、なんか長い縁になりそうな予感はしたな」
寺脇「まずはこの劇団(SET)のメインを2人でやろう、って(笑)」
岸谷「そんな野望はあったね。俺たちがそろったらできるんじゃないかって」
寺脇「でも、当時、僕らは役名もなくて暗号だった。俺が『兵士A』で、五朗ちゃんは『兵士B』(笑)」
岸谷「俺はAにもなれなかった(笑)」
寺脇「SETで役をもらえるようになって、メインを張れるようになって。そして劇団の本公演と別に岸谷五朗プロデュースの公演をやるようになると、“もっと自由な舞台を作りたい”ってお互いに思うようになったんだよね」
岸谷「SETという劇団はすごく素晴らしくて、体が2つあったら両方に在籍したいぐらいだったけど、劇団という枠にとらわれない自由なキャスティングができるユニットプロデュース公演をやりたかった」