くらし情報『東村アキコ 新作“お稲荷さん”描いているときの“不思議体験”』

2020年3月25日 06:00

東村アキコ 新作“お稲荷さん”描いているときの“不思議体験”

その茶道仲間から紹介されたのが、今作の原作を務めた神託コンサルタントの町田真知子さんだ。原作を読んで気づかされたことが多かったという東村さん。

「ふと自分を見つめ直したり、手を合わせて感謝をしたり、不安を和らげてくれたり……そういう心のよりどころって、やっぱり必要だな、と思って。“そんなの関係ない”っていう強い人間は、ホリエモンぐらいですよ(笑)。『儲かりますように』って神社にお願いするのも、バチあたりじゃないかと思っていましたが、そもそもお稲荷さんは商売人のためにある。だから、“全然アリ”ということもはじめて知ったんです」

アシスタントと協力のもと描き進めるようになってから、東村さんはお稲荷さんの“力”を間近で感じることに……。

「ある新人漫画家の男のコがおさい銭として1,000円くらい入れて、“連載を取ります”ってお参りしたら、帰り道に突然、編集者から連載依頼の電話がきたんです!これはすごいって(笑)」

極めつきは、何本もの連載を持つ東村さんが今作の“締切り”に悩まされているときのこと。

「“この日に仕上げないと、本当にやばい!”という日になっても、やっぱり終わらない。

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