2020年4月1日 06:00
イタリア襲う凄惨状況「祖父を見舞った孫から集団感染が…」
ブログを引用しつつ(《》部)、宮本さんにイタリアの危機的現状を伝えてもらった。
■2月22日(土)
《ロンバルディア州の10の市町村などで、生活に必要不可欠な物質、サービスを提供する仕事を除き、全ての労働活動を中断。学校は休み、などなどの連絡。あら、大変なことになった、とは思ったものの、この時点ではまだ対岸の火事の気分。明日からカーニバル休暇で、家族でスキー》
「このころはのんきで、まさかこんなことになるなんて思ってもいませんでした。コロナなんてあるのね、くらいの意識だったんです」
だが、日に日に事態は悪化。
「2月24日くらいには、私の仕事にも影響が出始めました。二本の雑誌のイタリア旅行企画がキャンセルになったり。
でも一方で、このころは、自粛ムードを吹き飛ばそうという余裕も、まだありました」
しかし、3月7日に事態は急変。感染者の多いロンバルディア州全域と、宮本さんが住むピエモンテ州の一部など合計14県が、出入り禁止のレッドゾーンに。「3月9日に、しばらく会ってなかった友人に連絡したら、彼女の49歳になる義理の弟が感染して重症化し、ICUに入っている、と。身近に感染者が出て、一気に自分のことになりました。