くらし情報『羽田新ルートは機長も怖がる急降下、試験飛行では着陸断念も』

2020年4月3日 06:00

羽田新ルートは機長も怖がる急降下、試験飛行では着陸断念も

と推測している。

杉江さんは、これから夏場に向けて、パイロットたちにさらなるプレッシャーがのしかかるという。

「近年、日本の夏は気温が35度を超える猛暑日が多い。気温が上がり空気密度が低下すると、高度計が実際の高度より低く出ます。つまり夏場は、高度計で示される3,800フィートよりも、もっと高い位置を飛んでしまうのです。そうなると最終降下地点からの着陸角度が、3.45度よりもさらに大きくなり、猛暑日だと3.7度以上になることも。これはパイロットにとって恐怖でしかない。本当に危険です」

今年1月、世界100カ国以上の航空会社に所属するパイロット10万人を組織する団体『IFALPA』(国際定期航空操縦士協会連合会)も、新飛行ルートの降下角3.45度について、安全上の懸念をすでに正式に表明している。
2月には、実際に乗客のいる旅客機で試験飛行が行われた。そこでエアカナダ航空のパイロットは、急角度の羽田着陸をあきらめ、成田に着陸するということが起きている。

国交省は「安全性に問題はない」ことを強調するが……。

「新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で便数が激減するなか、これほどリスクのある新飛行ルートを強行する必要はなかったと思います。

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