くらし情報『生まれた娘は325g…“流産扱いの壁”乗り越え産んだ母の願い』

2020年4月6日 11:00

生まれた娘は325g…“流産扱いの壁”乗り越え産んだ母の願い

「22週を経過していれば、延命措置ができますが、幸田さんの赤ちゃんはまだ21週と4日目。現時点で生まれてしまうと、流産ということになってしまいます」

母体保護法では「胎児が、母体外において生命を保続することのできない時期」の基準を、通常妊娠満22週未満と定めている。つまり、佑里子さんの赤ちゃんは、少なくともあと3日はおなかにいないと、法的に早産と認められず、救命措置もしてもらえない。

「看護師さんから『しっかり食べて』と注意されましたけど。もう、怖くて食べることも眠ることもできなかった。ただ、おなかに手を当てると、羊水がない分、ダイレクトに赤ちゃんの心拍が。その『ドクドクドクッ』という、少し速い心臓の鼓動を聞いてると、少しだけ安心できました」

やがて、赤ちゃんは妊娠22週目に突入。母の体の外で生きる権利を勝ち取ることができた。
破水から1週間後の1月27日。とうとう佑里子さんの体に陣痛が。分娩台に横たわり、わずか2回いきんだだけで、赤ちゃんは生まれてきた。体重わずが325グラムの女の子だった。「その瞬間『キャッ』という小さな産声が聞こえて。生きて、生まれてくれたんだ、と実感しました。

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