くらし情報『新型コロナ禍で暴かれた安倍政権「観光立国」のなれの果て』

2020年4月10日 15:50

新型コロナ禍で暴かれた安倍政権「観光立国」のなれの果て

「3月29日から4月4日までの1週間で、前年同月と比べまして、国際旅客便は、羽田空港はマイナス81%、成田空港はマイナス88%でございます」

4月6日の決算行政監視委員会で、無所属の松原仁衆議院議員の質問に対してこう答えたのは、国土交通省の和田浩一航空局長だ。じつは新型コロナウイルスによる外国人観光客の激減で、国際便の発着も昨年の2割程度まで減少しているのだ。

これには、和田航空局長も「発着容量のみの観点からは、従来より使用されてきた飛行経路で受け入れ可能」と、新ルートが“不急不要”だと認めざるを得なかった。それでは、どんな理由で飛行機を低空飛行させているかというと……。

「来年の(訪日観光客)4,000万人目標に向かって、海外と地方をつなぐ空の玄関口、羽田、成田空港の発着枠を8万回増やします」

昨年1月28日、施政方針演説で安倍晋三首相(65)はこう宣言した。“東京五輪が行われる2020年に外国人観光客4,000万人を実現する”というのが、安倍首相が掲げてきた「観光立国」の大きな柱だった。しかし、新型コロナ危機で“4,000万人”の夢が実質的についえた今、目標のための“方針”のみが残された。

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