多摩川と淀川も…専門家が警告する全国の氾濫危険エリア20
こう警鐘を鳴らすのは、さまざまな災害データを基に、地震、津波、洪水などのリスク分析を行う、災害危機コンサルタントの堀越謙一さん。
昨年10月、東日本を襲った台風19号の豪雨によって、140カ所の堤防が決壊するなど、関東、東北を中心に多くの河川が氾濫したことは、まだ記憶に新しい。台風19号の直後、本誌は堀越さんの協力のもと、全国の「氾濫危険河川」をリストアップした。
今回の豪雨で氾濫した、福岡県の筑後川は、その中の1つだった。“スーパー豪雨”が、続々来襲するようになった日本。今後危ない河川、水害危険エリアはどこか?堀越さんに再度「氾濫危険河川」を検証してもらった。
「今回は、降水量の多い地域を中心に、前回と同じく河川の形状、高さ、勾配、支川の数などの特徴を比較しながら、分析しました。これらを国土交通省や自治体のハザードマップと照らし合わせて、危険な河川と水害リスクの高いエリア20カ所を絞り込みました」
【1】北海道 十勝川・利別川池田町周辺
【2】北海道 石狩川札幌市周辺
【3】岩手県 北上川盛岡市周辺
【4】宮城県 鳴瀬川・吉田川 東松島市周辺
【5】宮城県 名取川・広瀬川仙台市周辺
【6】茨城県 那珂川水戸市周辺
【7】埼玉県 利根川・渡良瀬川加須市周辺
【8】東京都 多摩川調布市周辺
【9】富山県 常願寺川富山市周辺
【10】静岡県 安倍川静岡市周辺
【11】福井県 九頭竜川福井市周辺
【12】愛知県 矢作川碧南市、岡崎市周辺
【13】愛知県 庄内川名古屋市北部周辺
【14】京都府 由良川福知山市、綾部市周辺
【15】大阪府 淀川大阪市・兵庫県(尼崎市)