2020年8月12日 11:00
両陛下 コロナ禍のご奮闘…ご進講など15回、5千万円寄付も
医療関係団体から児童福祉や老人福祉、生活困窮者支援まで、その分野は多岐にわたる。
NPO法人「キッズドア」理事長の渡辺由美子さんも、7月21日に両陛下にご接見をたまわった。コロナ禍における、生活困窮世帯の子供たちへの支援状況などをご説明したという。
「実は当初、予定時間は10分だったのですが、事前に侍従の方から『両陛下はとてもご関心をもっていらっしゃるので、(予定より)ゆっくりお話しください』と伝えられていました。熱心にメモを取られる両陛下のお姿から、子供たちを心配されるお気持ちが伝わってきました。皇后さまからは『どういうボランティアの方がいらっしゃるの?』『お母さまたちの様子はどうですか?』とさまざまな質問をいただきました。『本当にたいへんな活動をなさって。ありがとうございます』ともおっしゃってくださいました」
コロナ禍の外出自粛を機に「キッズドア」では、それまで行っていなかったオンラインの学習支援への取り組みを開始した。
渡辺さんとともに2つの団体の代表が、コロナ禍で生まれた工夫やつながりを、子供たちを地域で支える社会へと変えるきっかけにしたいと説明した。すると陛下は「ピンチはチャンスになりますね」