2020年9月17日 11:00
高齢者や中小店舗を切り捨て…Go To Eatの“不公平”な仕組み
「そもそもオンライン予約をしたことがない人も多いでしょう。サイトへのアクセス方法すらわからない、サイトがいくつあって、どのようなものがあるかも知らない人もたくさんいます。オンラインに不慣れな高齢者などにはハードルが高い仕組みです」
高齢者を切り捨てるかのような予約方法だが、このシステムに困惑するのは利用者だけではない。
「街のラーメン店やそば店など、小さな個人経営店や地方の店などは、もともとオンライン予約に対応していないところも多いのではないでしょうか。総じて中小企業や高齢者など、社会的弱者に優しくないシステムだと思います」
グルメジャーナリストの東龍さんも言う。
「全国の飲食店で、『ぐるなび』や『食べログ』のようなサイトに無料登録している店は多いと思います。しかし、ネット予約のシステムを利用するためにはサイトに追加でお金がとられます。しかも、固定費のほかにランチでは10~100円、ディナーでは50~200円の手数料がとられます。
こうした予約システムを使っている飲食店は、私の感覚では全国の飲食店の2割に満たないと思います」
また、キャンペーンの対象になる飲食店の感染防止対策が確認できない点も問題だと指摘する。