くらし情報『“いのっちの電話”設立者語る「『自殺したい』相談が急増」』

2020年10月2日 06:00

“いのっちの電話”設立者語る「『自殺したい』相談が急増」

結局、多くの人が自分のせいだと思っている悩みは、個人じゃなくて国家がつくった問題だと思う」

では、死なずにすむためには、どうしたらいいのかーー。

「働いてもまともに生活できないとか、上司からハラスメントを受けるとか、そんな会社にいて死にたくなっているくらいなら、ソッコーで辞めて生活保護をもらってください。なんのために税金を納めているんですか。この国の生活保護は月13万円。毎日働いてそれ以下の給料しかもらえないなら、国も受ける権利を認めているってことです。最低限の生活を保障するベーシックインカムなんですよ。ところが、多くの人が借金までして自分の首を絞めている。生活保護をもらうなんて、つまんねぇヤツみたいな自意識が、みんなの中にあるんですよね。
でも、それで自分の生活が安定すれば、社会に還元することもできる。僕に電話をくれたある人は、脳梗塞で倒れてから介護の仕事ができなくなったと。でも、生活保護を受けながら、近所のじいちゃん、ばあちゃんに介護のコツを教えているそうです。だから、生活保護で生活が安定している間に、自分が本当にやるべきことを見つけて、次のステージに進んでほしい」

「女性自身」2020年10月13日号 掲載

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