2020年10月20日 17:00
死にたいと思いながら生き切った離婚後7年(JINSEIのスパイス!第93回)
と思います。そもそもここにお悩みを投稿してくださったということに、生きたいという希望が見えるからです。だから、僕は少し安心して、この先のことを書かせていただきますね。結論から言いますと、「死にたいと思っていい」というのが僕の考えです。その気持ちをもっと誰かに話してもいいし、それを言葉にしてこうやって投稿されてもいいのです。
ただ、「死にたいと言ってもいいから、生きてください」と、いま死にたいと思っている方々へ伝えたいです。僕も離婚直後、「異国の地でどうやって幼い息子を男手一つで育てればいいんだ……」と絶望的になりました。マスコミにもあることないこと書かれ、そういう記事を見た在仏日本人から誹謗中傷まで受けました。
さらに、その連中はかつて自分が面倒をみてきたような人たちで、「ああ、死ぬしかないな」と幼い息子の寝顔に向かって言ったことがあります。そういうときは憎しみよりも諦めの方が大きく、いま思えば危険な状態でした。でもそのとき、寝ていた息子の目尻に涙が見えた。一粒の輝く光でした。みんなを許そう。自由気ままに生きてきた自分にも責任がある。でも、この子にはいっさい罪がない。この子を守る存在が必要じゃないのか。