くらし情報『赤ちゃんポスト創設者が死去…設置から13年、今も続く議論』

2020年10月27日 21:34

赤ちゃんポスト創設者が死去…設置から13年、今も続く議論

「今のままの『ゆりかご』では子供を救うことはできない。実際に関わり、赤ちゃんポストの限界を実感したんです。匿名を掲げる『ゆりかご』は母親の側に立った制度、子供が将来、自分のことを知りたいと思っても何も伝えられない」

「残念ながら、赤ちゃんポストができたあとも、亡くなった赤ちゃんを遺棄する数は減っていません。それなのに、6年間で(赤ちゃんポストに)92件は多いと思います。匿名でいいポストがあったからこそ連れてこられた子供がいたのではないかと、考えてしまいます」

今年6月、森本修代氏の著作「赤ちゃんポストの真実」が出版された。すると病院側は「この本が『赤ちゃんやお母さんのため』のものなのか、著者や出版社のために世に出されたものなのか疑問を禁じ得ません」と公式サイトで反論している。

また慈恵病院は、仮名での出産を認める「内密出産」の制度化を昨年12月に発表した。生まれた子どもは一定の年齢に達すれば病院の新生児相談室で親の情報を閲覧できるが、今年8月に熊本市は「法令に抵触する可能性を否定することは困難」と実施を控えるよう求めている。


赤ちゃんポストの設置から13年。しかし、今なお慈恵病院の取り組みに対して議論は続いている。

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