くらし情報『公的年金“守り方”の正解「繰上げ受給」はデメリット大きく』

2020年11月18日 11:00

公的年金“守り方”の正解「繰上げ受給」はデメリット大きく

60歳から受給開始した場合、77歳以降も生きると、損をするということだ。

いっぽう、70歳まで受給を繰り下げた場合はどうだろうか。

「1カ月繰り下げるごとに0.7%ずつ増額されます。70歳まで繰り下げると、60カ月×0.7%=42%の増額。65歳からの受給額が年額70万円なら、99万4,000円にアップします。100年人生といわれる今、繰り下げたほうが結果的に得をする可能性が高いでしょう」

今回の試算では老齢基礎年金だけを見たが、受給開始時期により老齢厚生年金も同様に増減する。

「老齢基礎年金、老齢厚生年金の片方だけ繰り下げる選択も可能です。夫が会社員で厚生年金に加入しており、妻が年下の場合は『加給年金』を受け取れるので、老齢基礎年金だけを繰り下げ、加給年金とセットの老齢厚生年金は65歳からの受給としたほうが得となるケースがあります」
加給年金とは、厚生年金加入者の扶養に入っている年下の配偶者が、65歳になるまでの間に受け取れる年金のこと。
たとえば夫が65歳、妻が61歳のときに老齢厚生年金の受給を始めても、65歳未満の妻はまだ年金を受け取れない。その代わり、65歳までの4年間、年額約39万円の加給年金を受給できるのだ。

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