2020年12月31日 11:00
「社会に救いがない」新興宗教や海外に“逃避”する韓国の若者
』という、キリスト教系の新興宗教の信者が韓国の若者の間で急増しています。昨年、新天地が新規入信者の10万人中1,000人を無作為に抽出して行ったアンケートでは、20代・30代が全体の67%を占めていることが判明しました」
――文化庁のデータによると、日本では新興宗教の信者数が全体で4割減ったと見られています。日韓で大きく異なっていますね。
「彼らはもともと聖書の教えなどに素養がある場合も多いです。そこで抱えていた疑問点が新天地の解説によってどんどんとクリアになっていく、そうした過程で“ハマって”いくケースもあるようです。
また新天地に入信する人で多いのは、人間関係にコンプレックスや恐れを抱いている人たち。旅行へ誘われたり、苦しい気持ちを吐露すればともに泣いてさえもらったり。そうするうちに抜けられなくなってしまうようです。
ただ不思議なのは、親などの働きかけで“脱洗脳”を施されると、わずか2、3日で完了してしまう場合が多いこと。これでは一般にイメージする洗脳とは違いますよね。私には、“洗脳”されているというよりも、より信じられるなにかを求め“迷走”しているように思われてなりません」