2021年1月24日 15:50
【ポップな心霊論】「都内のホテルで起こった怪奇現象(後篇)」
(イラスト:マユボンヌ)
その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の“霊がよく見える”ピン芸人・シークエンスはやとも(29)。『ポップな心霊論』は、そんな彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!
【都内のホテルで起こった怪奇現象(後篇)】
前回は、あるモデルさんが体験したホテルでの怪奇現象を紹介しました。今回は、僕が実際に同じ部屋に泊まって判明した真相についてお話しします。
当時、怪奇現象が起こったという深夜まで、僕は寝ずにずっと待っていました。そして、少しうとうとし始めたとき、ドアの向こう側から「バタン」と大きな音がしたんです。聞いていたのとまったく同じことが起こって、「きたー!」とテンションが上がりました(笑)。
さらに続けて、部屋のドアを「ドンドンドンドン」とたたく音も聞こえてきます。これは真相を確かめるチャンスだと、すぐに立ち上がって思いきりドアを開けました。
でも、そこには誰もいませんでした。廊下を見渡しても、生きている人はおろか、幽霊の気配すら感じません。不思議に思いながらもドアを閉め、一歩後ろに下がった瞬間、目の前に知らない男の人が立っていました。