2021年3月26日 11:00
悠仁さまが文学賞入選!審査員も文才絶賛「紀行文のお手本」
そして島の民俗や歴史、自然についても、しっかりと調べてきちんと書かれているのです。
島を船が離れるときに島民が海に飛び込んで見送ってくれたという描写があるのですが、とても感動したことが伝わってきて、私もそこがいちばん印象に残りました」
那須さんの印象に残ったという別れのシーン。悠仁さまはこのように綴られていた。
《船が出航するときに、私たちは互いに手をふり、別れを惜しみました。乗船前に島の人から、「もし、また島に戻りたいと思ったときには、レイを海に投げてください。」と言われていたので、また小笠原に来たいと思った私と母は、いただいたレイを首から外して海に投げました》
《次々と船人が飛び込む姿も感動的でした。島の人々のあたたかさが最後まで感じられ、私は父島や見送りの船の姿が見えなくなっても、しばらくの間、小笠原の方を見続けていました》
審査員は那須さんのほか、ノンフィクション作家の最相葉月氏と、俳優で作家のリリー・フランキー氏。悠仁さまの文才は錚々たる面々に認められたのだ。
実は、悠仁さまの作文が賞に入選するのは2度目のこと。
’19年、中学1年のときに、「トンボと私」