くらし情報『「ふしぎ発見」レポ篠原かをり“虫愛”が劣等感を払拭してくれた』

2021年5月24日 11:00

「ふしぎ発見」レポ篠原かをり“虫愛”が劣等感を払拭してくれた

それで模様付きがメスだと知ったんです」

根っからの研究者気質だったのだろう、単にかわいい、面白いだけで終わらず、疑問を持ち、答えを求めた。しかし、こうした興味は虫や生きものに対してのみ。だから地元ではお嬢さまが通う高校までの一貫校に小学校から入学したが、教育方針からはみ出してしまうし、友達もできない。

日常的なルールを守れず、絵の具の蓋を開けても、閉め忘れてしまうことも多くあった。

「絵の具が乾いて使いものにならず、無事なのは緑色だけになってしまったことがありました。それで緑一色で、濃淡をつけながらウサギの絵を描いてたら、先生が“この子はおかしいに違いない”と思ったのでしょう。親が呼び出され『専門家の、適切な診察を受けたほうがいい』と言われました」

たしかに教師にとっても、変わった子に映ったはずだ。

「本当にヒトと関わることに興味がなかったので、図工の時間で『友達の絵を描きましょう』と言われたとき、友達がいなくて焦りました。
勝手に私が友達と思っている子の絵を描いたら、その子が嫌な気分になるだろうって気を使って、けっきょく田んぼのザリガニを描いて提出したんです。

周囲の友達は、私がそういう子だって理解していたから、とくに排斥されることもなかったです。

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