2021年6月21日 11:00
49歳で出産した小松みゆき見せた涙 子のため「長生きしなきゃ」
結果は、夫婦共に“問題なし”。つまりは、私が高齢であることが主な原因とわかるんです。しかし、そこの病院では『回数を重ねるしかない』といった助言でしたから、埒があかないと判断し、すぐに最初の転院をします」
そうして、転院7回、顕微授精14回、高度不妊治療を7年間、総額1,000万円という不妊治療の長い苦難の道のりが始まった――。
「ずっと2人だけで暮らしてきたのだから、そんな生活が、この先も続いていくんだろうな」
夫婦共に、半ば諦めと共にそう考え過ごしていた20年6月半ばのこと。49歳の誕生日を迎えたばかりの小松さんに、待望の妊娠が告げられる。
当時日本ではメジャーでなかった「着床前診断」を自分で調べ、その検査を終えてから届いた知らせだった。小松さんは、かつてない、ある確信に満ちた喜びを心から感じていた。
「今度は受精卵の検査もして、しっかり着床するはずの卵なのだから、この先もきっと大丈夫と思えたんです」
9月14日、5カ月を過ぎ、安定期に入ったところで妊娠を公表。
そして2月18日、3,357gの元気な女の子が誕生した。
「帝王切開ですから、いわゆる産みの苦しみといった達成感もなくて。