2021年7月6日 06:00
小室圭さんを皇室にしない案の意外な問題点 戸籍別々の事実婚に
さらには小室さんが皇族方のプライバシーの暴露にいたるような危険性があることは否めない。
しかも “夫と子供を皇族にしない”という案には問題点が山積みなのだ。元宮内庁職員で皇室ジャーナリストの山下晋司さんは語る。
「女性皇族が皇室に残るということは、皇室の戸籍にあたる皇統譜に登録されたままということです。一方で夫や子が皇室に入らないということは、我々と同じ一般の戸籍に登録されることになるでしょう。つまり、戸籍は別々という“事実婚”になってしまいます。また、皇族の家族であっても、一般国民である夫や子が、国が用意した宮邸に住むことや、国家公務員である宮内庁職員にお世話されることは問題があります。
さらに、皇族には国から“皇族としての”品位保持のために皇族費が支給されますが、これを一般国民である夫や子の生活のために使用することも問題です。
夫婦間、親子間で財布を別々にする必要も出てくるでしょう」
また、近現代の皇室に詳しい静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんは「女性宮家の創設を認めても本来の課題はまったく解決されない」と指摘する。
「皇室の喫緊の課題は、皇位継承者を確保することです。内親王や女王が結婚後も皇室に残ることになっても、皇位継承者の増加にはつながりません」