2021年7月18日 11:00
三浦春馬さん一周忌「本当に求めていたのは、親だったと……」
とはいえ、当の三浦さんは、相変わらず加藤さんを母親のように慕っていたようだ。
「社長、アカデミー賞の内示をもらったよ」
『恋空』(’07年)で日本アカデミー賞新人俳優賞に輝いたとき、一番に報告したのも加藤さんだった。
「もしかしたら春馬は、悩みも同時進行していたのかもしれません。ちょうど’16年に主演舞台『キンキーブーツ』でドラァグクイーンを演じたころで、いつもの役作りとはいっても、“おいおい、大丈夫か”と思うほど、痩せていて。役に打ち込むことで、そんな悩みを振り払っていたのかもしれません。そう思うと、“親心”としては切なくなります」
たしかに当時、母親と継父はすでに離婚しており、その母親とも疎遠になっていたとされる。
■子犬のような目で「親子だよね!」と言った三浦さん
同じころ、やはり切ない親心を抱きながら三浦さんと接していたのが、サーフィンの師匠で「茨城元気計画」代表の卯都木睦さん(うつぎあつし・54)。
「春馬と最初に出会ったのは、彼が14歳のときです。
映画でサーファー役をやるので、『一から習いたいです』と、お母さんと義理のお父さんと一緒に訪ねてきた。