2021年7月18日 11:00
三浦春馬さん一周忌「本当に求めていたのは、親だったと……」
映画が終わった後も、春馬は20歳で車を買うと、今度は自分で運転してうちへ来るようになりました。ちょうど’16年ごろから訪れる頻度が高くなり、亡くなる前年には週2ペースだったと思います」
卯都木さんには、三浦さんより年下の3人の息子がいる。にぎやかな食卓で大皿で供される料理に、彼が目を見張る場面もあったという。
「’19年の元旦は、一緒にサーフィンをしてから初詣でに行きました。その後、僕と息子3人と春馬とでステーキ店に行ったんです」
たわいない会話が途切れたタイミングで突然、三浦さんが言う。
「いつも海に行ったり一緒にいて、初詣でまで行って……もう親子だよね!」
そのときの表情、特に目が忘れられない、と卯都木さん。
「『親子だよね!』と言ったあとの春馬の目が、僕の答えを待っているんだよね。子犬がね、目をキラキラさせて人の顔をのぞき込むように」
即座に、こう答えていた。
「よし、春馬は今日から長男だ。キミたちは4兄弟だ!今日から親子でいこう!」
家族の笑い声がはじけた。
「以降、春馬はうちでは短パン姿のこともありましたよ。『ママさん、ただいま~』って妻に言って、ダダーッとリビングのソファに横になって……もう、うちの息子です。