2021年8月2日 06:00
東村アキコ「ラザニアをきしめんで再現」都会に憧れた幼少期
を、“なんて切ない曲なんだ”と、むせび泣きながら歌う感じで」
野口五郎に井上順、研ナオコが好きだったのは、バラエティ番組『カックラキン大放送!!』(’75〜’86年・日本テレビ系)のファンだったから。’80年代は、とにかくテレビが面白かった時代で、テレビを中心に生きていたと振り返る。
「’85〜’86年になって、ようやく近所の裕福な家庭にビデオが導入されたくらい。だから当時、テレビ番組は常に“1秒も見逃さない”と全神経を注ぎ、真剣に見ていましたね。1回だけしか放送されなかったような2時間ドラマも、しっかり覚えていますから。いまはネット配信もあるし、テレビの見方自体が甘くなっているという自覚はあります」
■都会での生活に憧れていた
バブル全盛期、目を皿のようにして見たトレンディドラマの都会生活は、憧れそのもの。
「おしゃれなカフェバーもイタリアンレストランも、私にとっては別世界。東京から遠く離れた宮崎に住んでいたから、ラザニアの存在すら知りませんでした。
“ラザニアって、なんなん?すごくおいしそうやな”って。でも、ラザニアを出すお店は近所にないから、平べったいパスタの代わりにきしめんを使って、自分で作ってみたんです。