2021年10月11日 06:00
島崎和歌子語るアイドル時代の苦悩「バラエティしか道なかった」
友達と応募用紙を投函するとき、すごくドキドキして、でも、それだけで満足。後はすっかり忘れていたくらいです」
ところが夏休みに入ると、書類審査を通過したとの電話連絡が。歌の審査があると聞き、ドラマ『毎度おさわがせします』(’85~’87年・TBS系)でブレークした中山美穂の『50/50』(’87年)を歌おうと、やはり『ザ・ベストテン』で録音して、練習した。
「オーディション会場がアルタだったから、新宿のホテルに泊まったのですが、初めての東京で、高層ビルに圧倒されてしまい、どこにも観光に行けませんでした」
結果は惜しくも準グランプリ。だが、帰る準備をしていたときに、事務所の社長がスカウトしてくれたという。
「こんなチャンスはめったにありませんし、母も『娘はいずれ家を出ていってしまうもの。それが少し早くなった』と応援してくれました。まあ、まだ家を出たわけではなかったので、いまではいいネタになっているんですが(笑)」
■テレビを見過ぎて「引きこもっている」と勘違いされるほど
中学卒業を機に上京。
寮で共同生活を送るようになったが、テレビ好きは収まらず--。
「『笑っていいとも!』(’82~’14年・フジテレビ系)