くらし情報『還暦過ぎてホテル社長に「女は教育不要」を跳ねのけた元専業主婦』

2021年10月24日 06:00

還暦過ぎてホテル社長に「女は教育不要」を跳ねのけた元専業主婦

それが、はっきりわかったから、専業主婦になる決断ができた」

以後、外交官の夫について海外を渡り歩きながら家事、育児に心血を注いだ。献立は1カ月分をあらかじめ考え、献立表を作成。洗濯、掃除、買い物などの家事労働は効率を優先して動き、費用対効果を勘案しながら家計を回した。多くの主婦が敬遠するPTAやボランティア活動も、人脈作りの場と捉え、積極的に参加した。

「主婦ってね、ざっと数えても100種類ものタスク(作業)がある。それを、あらかじめ決めた時間、決めた曜日に決めたことをやるようにした。大好きな仕事を辞めて主婦になったんだから。“プロの主婦”として意地でも完璧にやり遂げようと思いました」

果たして長女はアメリカの名門・ハーバード大学に進学。
子育てから解放された薄井さんは「無理やり、退職させられたような喪失感を味わった」という。

「2つのことを考えました。1つは、もう専業主婦でいる理由はないということ。もう1つは、『将来、ママみたいになりたい』と言ってくれた娘に、一度、専業主婦になったらキャリアは持てないと思わせてはいけない、そう思った。専業主婦を経てもキャリアアップできると証明しないといけないと」

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