2021年10月27日 15:50
専門家も絶賛!八千草薫さんに学ぶ“迷惑をかけない”終活3カ条
それは夫との思い出が詰まった東京都世田谷区にある自宅だ。’66年から亡くなるまで住み続けた“終の棲家”への思い入れは相当なものだったようだ。
「非常に家が好きな方で、最後まで“死んだあとも家を残したい”と言っていました。でも残すとなると、相続税なども大変なことになる。彼女も税理士やいろんな方と話をした結果、本人も納得して“誰かに迷惑をかけてもしょうがないからお願いします”と残すことを諦めていました」
結局、遺言状に“家を遺す”と書かれることはなく、土地は八千草さんの遠戚2人と所属事務所社長の3人に3等分する形で遺贈。そして、昨年9月に不動産会社に売却され、自宅はすでに取り壊されている。
家を遺すことはかなわなかったが、実は有名人に売却するという話もあったという。
「何人かの女優さんや映画監督が家を欲しいと名乗り出てこられました。
女優さんの名前は秘密にさせてください(笑)」
■専門家は「お手本のような終活」
ペットから自宅まできれいに生前整理を終えていた八千草さん。終活カウンセラー協会で代表理事を務める武藤頼胡さんは「お手本のような終活」と絶賛する。
「死んだ後に自分はこの世にいないので、終活は独りよがりになってはいけない。