2021年11月30日 15:07
大河内志保さん「新庄剛志さんを支える生活で『食』への理解深まった」
本当は新庄さんの身の回りの世話をするスタッフを雇いたかったんですけど、新庄さん以上の給料を米国のスタッフが請求してくるんですよ。そんなお金は払えないので、全部私が1人でやることに。向こうで住む家も、球団に頼むと高い物件しか紹介してくれないので、立地がよくて安いところを自分で歩いて探しました」
新庄さんはメジャーリーグの世界に溶け込むために日々努力していたそう。
「ああ見えて結構真面目。最初のキャンプ前に通訳さんから教えてもらった英語をメモ帳に書いていましたね。その英語で選手とコミュニケーションが取れるように一生懸命覚えていましたから。それまではメモ帳どころか文字を書くところを見たこともないぐらいの人だったんです」
キャンプが始まってから、志保さんは一時帰国。しかし、新庄さんから留守番電話に1本のメッセージが。
「『志保、俺、ダメかもしれん』と、一言入っていて。人生ではじめて彼の弱音を聞いたので『どれだけつらい思いしてるんだ』と思ったら、うわぁーって涙があふれてきました。そのときはレギュラー争いがで、開幕一軍も厳しそうだったんす。そんな彼の弱音を聞いたのは、そのときが最初で最後でした」