くらし情報『大河内志保さん「新庄剛志さんを支える生活で『食』への理解深まった」』

2021年11月30日 15:07

大河内志保さん「新庄剛志さんを支える生活で『食』への理解深まった」

開幕一軍入りは果たしたものの、食事の違いやマッサージをしてくれるトレーナーがいなかったこともあり、ほどなくして新庄さんは故障してしまう。志保さんはすぐにスーツケースに日本食を詰め、旧知のトレーナーを連れて渡米した。

「遠征先の食事はパンやソーセージばかり。それでは力が出ないんですよ。やはり日本人は『ごはん』ですね。遠征などにも同行して、炊飯器でごはんを炊いていました。みそ、瓶詰めの鮭フレーク、甘辛く炊いたツナ、梅干し、のりをいつも用意して。ホテルの洗面所で、彼を起こさないようにライトもつけずに朝方の薄暗い中、おにぎりを握って、お弁当箱に決まって7個詰めて持たせていました」

有名な専門家と契約して、アスリートの食の管理法を勉強したのもこのころだ。
こんな献身的なサポートもあり、新庄さんの3年間のメジャーリーグ生活は充実したものになった。日本人で初めてワールドシリーズに出場し、初安打も記録した。

その後は日本球界に戻り、日本ハムファイターズに入団。「新庄劇場」と称されるパフォーマンスとプレーで日本中を沸かせることになる。新庄さんは宣言したとおり、チームを日本一に導き、’06年に引退した。

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