くらし情報『高齢者と喫煙者は半年で抗体激減…3回目ワクチンを前倒しで打つべき人』

2021年12月2日 06:00

高齢者と喫煙者は半年で抗体激減…3回目ワクチンを前倒しで打つべき人

「年齢を重ねるにつれて免疫機能が低下するため、抗体ができにくくなったり、抗体が減るペースが速くなったりするのです」(杉山先生)

■抗体価減少と第6波が重なる危険性も

また、喫煙者も抗体価が低いという傾向が。

「喫煙者は非喫煙者に比べて2回目接種から半年後の抗体価が低値になることが判明しました。たばこの影響で、免疫力が低下するためと考えられます」(杉山先生)

抗体価が下がった時期に第6波が重なると、再び重症者が増えることが懸念される。

「抗体価の減少ペースを考えると、高齢者や喫煙者は2回目のワクチン接種から6カ月以上たつと感染や重症化リスクが高くなる可能性があります。

現在は2回目接種から8カ月以降が原則ですが、6月までに2回目の接種を済ませた高齢者は今すぐにでも接種したいところです。肥満の方もコロナ感染による重症化リスクが高いため、できれば早めの接種がよいでしょう」(杉山先生)

3回目接種のメリットを、ウイルス学が専門の埼玉医科大学の松井政則准教授はこう語る。「ワクチンを1回接種すると、新型コロナウイルスから身を守る抗体を産生する“工場”が体内で作られます。2回目の接種はいわば工場に投入する“燃料”にあたり、抗体をどんどん増産します。

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