2021年12月2日 06:00
高齢者と喫煙者は半年で抗体激減…3回目ワクチンを前倒しで打つべき人
ところが時間の経過とともに抗体の量は減少。しかし、ブースター接種で燃料を補給すれば抗体価が再上昇し、感染や重症化のリスクを下げることができるのです」
全人口の4割以上が3回目のワクチン接種を終えている“ワクチン先進国”のイスラエルでは、ブースター接種によって、重症化予防効果は92%になったとの研究報告もある。
では、私たちは「いつ」「どの」ワクチンを打つことになるのだろうか?それを示したのが画像のチャートだ。
■ワクチン3回目の交差接種について専門家が解説
現状、ブースター接種で用いられるのはファイザー製のワクチンだが、1、2回目で接種したワクチンと種類が異なる交差接種について心配する声も少なくない。
「ファイザー製とワクチンの仕組みが同じモデルナ製も現在承認申請中で、ほどなくして使用が許可される見込みです。この2種類のワクチンで体内に送り込まれるのは同じ新型コロナウイルスの抗原ですから、交差接種も可能となるのです。モデルナ製はファイザー製に比べ、まれに心筋炎を疑う事例があるとして、厚生労働省は、10月の時点でとくに報告頻度が高い10~20代の男性は1回目がモデルナでも2回目はファイザー製に変更できるとしています。