「いまの私を等身大で表現したいと思って、衣装やメークをはじめ、振付も全てセルフプロデュースしました。69歳になりましたけど、まだまだやれる!というところを見せたかったんです」
そう語るのは歌手人生50周年を迎えた小柳ルミ子さん(69)。今年の4月には、57枚目となるシングル『深夜零時、乱れ心』をリリース。ロック調の音楽に乗って網タイツ姿でセクシーダンスを披露するミュージックビデオは、“エロック”と銘打たれた。
「エロくてロック。で、エロック。うまく言ったものでしょう(笑)。これまでもずっとステージで網タイツをはいて踊ってきましたから、私自身は全く違和感がないんです。色っぽくカッコいい、それが私らしさだと思っているので」
’71年に『わたしの城下町』で歌手デビュー。『瀬戸の花嫁』や『京のにわか雨』など抒情派歌謡の大ヒットで国民的歌手となったが、本人が目指すものではなかったという。
「3歳からバレエを学び、私の強みは歌うことと同じくらい踊ることだ、と。その思いをずっと封印してきて、ようやく踊りにも力を入れることができたのは30代後半でした」
大きな実を結んだのは音楽活動だけではない。
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