くらし情報『知らないで使っている謎ワード「生産性」って何? どう計算するの?』

2021年12月28日 06:00

知らないで使っている謎ワード「生産性」って何? どう計算するの?

で生産性は「5,000円」という値になる。

2020年の日本の生産性は49.5ドル(約5,086円)。一方、米国は80.5ドル(約8,282円)だったという(OECDで7位、G7では1位)。だが、ここで疑問が……。日本人といえば、ずっと勤勉だと言われてきた。なのに、日本はなぜ生産性が低いのだろう?

「日本人は一生懸命働いています。でも、労働時間が長く労働者数も多いのに、そもそもの『儲けが小さい』んです。たとえばイタリアが、人口の5分の2ほどしか働いていないのに豊かなのは、各企業が生み出している付加価値が高いためです。
フランスも各企業の生み出す付加価値が高いため、日本に比べて国が豊かです。たとえばシングルマザーへの国の手当は厚く、働かなくても生活できる水準なんです」

つまり「労働時間×労働者数」が大きいのに、「付加価値」が小さいので生産性の値は小さいのだ。生産性はその国の豊かさに直結する。

「生産性が高くなれば、給与も高くすることができます。逆に生産性が下がってしまえば、給与は上がらなくなる。そして、付加価値を生み出すために長時間労働となり、生産性はさらに下がり、過労死するリスクも高まる……負のスパイラルに陥るんです」

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