2022年1月27日 11:00
防犯、耐震、固定資産税も安く…“部屋を減らす”リフォームという選択
事業責任者の石塚雄さん。
「注文内容は、2階建てを平屋にしたいという相談が約50%。そのほかには、不要になった子ども部屋を減らしたり、ご自宅の北側にある部屋を解体して倉庫にしたいなど、さまざまな相談が寄せられています」
同社を通じた、減築リフォームの依頼件数は、過去5年間で約10倍も増えたという。
■泥棒の侵入経路を減らす効果も
どんなメリットがあって、わざわざ部屋を“減らす”のだろう。
「掃除や家のメンテナンスといった“管理の手間を減らしたい”という理由がいちばん多いですね。それに加えて、耐震化やバリアフリー化も要因となっています」
部屋数や外壁の面積が減ることで、掃除や定期メンテナンスが楽になる。さらに、2階をなくすことで、階段の上り下りの危険もなくなるし、家全体が軽くなることで、耐震性も向上する。ほかにもこんなメリットが。
【固定資産税が軽減】
固定資産税評価額は、土地や建物の延べ床面積の合計によって決まる。床面積が減れば、評価額が下がるので固定資産税が安くなる。
【光熱費の削減】
不要な部屋が減れば、冷暖房の効率も上がる。さらに減築で風通しをよくしたり、採光の改善をすることで、光熱費も抑えられる。