いつまでも捨てられない「紙類」「食器類」「衣類」を処分するための心得
ふだんの家の掃除や片付けと「人生整理」の違いは、“思い出”も、しっかりと片付けること。
「思い出の品を手に取ってみると、じつは興味があったことや、これまでにやり残していたことに、あらためて気がつくもの。そういう意味では『人生整理』はこれからの人生でやりたいことを考えるきっかけにもなります。年を重ねると記憶力も体力も落ち、自分で管理できる範囲が限られてくるので、早ければ早いほどよく、遅くても50代のうちから始めてみましょう。また、自分で片付けられなくなってしまうと、家中に足の踏み場がないほどモノがあふれ、転倒骨折の危険も出てきます。そうした観点からも、元気なうちに不要品を処分し、安全に過ごせる空間を作っておくことが大切になってきます」(大津さん・以下同)
■なぜ「捨てる/残す」のかをしっかり意識しよう
とはいえ、これまで捨てることができなかったモノのうち、何を捨て、何を残すのかの判断は人それぞれ。そこでまずは、「なぜ捨てなくては(残さなくては)ならないのか」を整理しておこう。たとえば大きな荷物や思い出の品を手つかずのまま残しておくと、自分に“もしも”のことがあったとき、それらを整理しなくてはならないのは残された家族たちだ。