くらし情報『倉持医師が日本の“変異なき”コロナ対策に警鐘「このままでは8波、9波と永遠に繰り返す」』

2022年4月27日 06:00

倉持医師が日本の“変異なき”コロナ対策に警鐘「このままでは8波、9波と永遠に繰り返す」

「いろんな問題点がある中で、いちばん大きいのはそもそもコロナを問題だと思っていないのが根幹にあると思います。本当にまずいと思ったら、ちゃんと対策をするはずで、結果的に検査体制や保健所機能、検疫体制、医療アクセス、薬やワクチン開発、隔離など、パンデミックから2年以上たつ今に至っても、ウイルスに対抗する有効な体制づくりができていないんです」

オミクロン株が猛威を振るった第6波。しかし、軽症者が多いということで、感染しても入院の措置が取られることが少なくなった。それが痛ましい出来事につながることも。

「子どもの感染が多かったのがオミクロン株の特徴ですが、なかには生後11カ月の乳児が感染して亡くなったケースもありました。その子は重症化しても入院すらできませんでしたが、従来のデルタ株だったら乳児が罹ったら入院させていました。結局、感染者が増えすぎるなど、そのときの状況で運用を変えてしまうんです。いい方向に変えるならいいのですが、そうではないのでこのような犠牲者がでます」

変異すると薬の効果も変わってくると倉持先生。
デルタ株の第5波で治療に効果があった抗体カクテル療法も、オミクロン株には効き目が薄かった。

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