2022年4月27日 06:00
倉持医師が日本の“変異なき”コロナ対策に警鐘「このままでは8波、9波と永遠に繰り返す」
「オミクロン株の亜種、BA.1には抗体カクテル療法は効かないですし、BA.2はそのあとに出たソトロビマブという薬が効かないんですね。これについては、一緒に研究をやっている東大医科研の佐藤佳先生のチームが、我々の患者さんのデータを使って論文を発表しています。これから新しい薬が開発されるでしょう。しかし、それがすべての変異株に聞くとはかぎりません。これまでもウイルス自体が短期間で非常に大きく変わっていますから」
新型コロナウイルスの実態についてはまだまだ分からないことが多い。
「日本でデルタ株が急激に減っていきましたが、オミクロン株はまったく違う動きになっていますね。最近では秋田や島根など、感染が少なかったところが増えています。北海道や福岡、沖縄でも高止まりしています。
一方で首都圏や関西圏では減ってきました。感染の状況が地域や国によってバラバラになっています。これまでにはなかったことです」
日本は第6波ではまん延防止等重点措置がおもな対策だったが、それでいいのだろうか。
「医療現場にいる立場からしても、経済活動を制限する措置が必須だとは思いません。
第6波までの教訓を生かすことが大事でしょう。