2022年5月19日 11:00
文通費は“非課税の給料”、議員宿舎で密会…「議員特権」のあきれた実態
「顔写真もなく、赤く“国会”と書かれたパスを有人改札でサッと見せればOKなんです。駅員さんも国会議員だと思うから、名前や有効期限をいちいち『確認させてください』とは言いにくい。だから10年以上もバレなかったのでしょう」(前出・A議員)
過去にも現職議員が公務外で使用した疑惑がたびたび問題視され“不正の温床”とも言われてきたJR無料パス。それでも廃止されることなく現在に至っている。
A議員によると、現職議員には1年に1回、パスが支給される。山下容疑者のように選挙で落選した元議員は国会からパスの返却を求められるそうだが、返却しなくても、特に罰則規定はないという。この管理のずさんさが、不正がはびこる原因にもなっている。
今回の事件をきっかけに、“議員特権”に対する国民の怒りが再燃している。
その1つが、議員たちが暮らす“億ション”並みの豪華な議員宿舎だ。
東京・赤坂の一等地にある3LDKの衆議院議員宿舎(家賃約12万5,000円)と、紀尾井町にある参議院議員宿舎(家賃約15万8,000円)は、いずれも周辺相場の4分の1ほどと破格で住むことができる。中堅の国会議員B氏が、宿舎で目撃したあきれた実態をこっそり明かしてくれた。