2022年5月26日 15:50
益子直美、大黒摩季も告白した不妊治療の葛藤…“母になることがすべてではない”という選択肢を
非配偶者間人工授精ですね。それを受け入れるかどうかは別としても、選択肢があるということで、少なくとも女性ほど追い詰められないのではないかと思います。
しかし女性の場合、日本ではドナーも認められていないため、“自分の卵子がダメだったら子供ができない”と自分を責めることになります」(以下、「」は船曳医師)
■“罪悪感”と“後悔”で思い悩む女性たち
さらに、不妊治療の先の見えなさも、女性たちを追い詰める。
「不妊治療は1回やったら終わりではなくて、毎月毎月繰り返されます。“今回もまたダメだった”というふうに不成功体験が反復してストレスが増え、毎月どんどん追い詰められていくということはあると思います」
船曳医師は、不妊を思い悩む女性が自分を責めるのに多い考え方として、2つのことを挙げる。
「ひとつは“罪悪感”。愛している人の子どもを産んであげられないという気持ちや、親に孫を見せたいのに見せられないという気持ちです。
そして、もうひとつは“後悔”。
結婚なり、子づくりなり、“もっと早くに何とかしておけばよかった”と後悔するんです」
また、益子の冒頭のコメントのように、周囲の言動によって傷つくこともあるほか、不妊治療を受けていることを話しづらかったり、悩みを共有できる人が見つかりづらいことも苦しみの一因だろう。