くらし情報『ケーキは私の“声”不安症で話せない14歳人気パティシエの挑戦』

2022年5月29日 06:00

ケーキは私の“声”不安症で話せない14歳人気パティシエの挑戦

■コロナ禍でも、安心してお菓子を届けたい。生ケーキの自動販売はみいちゃんの発案だ

「じゃ、がんばる」

昨年9月、東京パラリンピックの聖火ランナーに選ばれた、みいちゃんと一樹さん。最初は嫌がっていたが、最後は「オレたち2人ならだいじょうぶや」という兄の言葉で納得し、みごと大役を果たした。

また、今年4月の発達障害啓発週間には、みいちゃんの作った斬新なブルーのケーキが話題に。千里さんは、

「青い色には驚きましたが、みずきは自閉症啓発のシンボルカラーなので採用したようです。完成すると、多くの人から『青い色して、あんなにおいしそうなケーキは見たことない』との声が。何より、最初に見た私が感動しましたから。またまた親ばかですね(笑)」

およそ1年後の春には、みいちゃんの中学卒業とともに、工房のグランドオープンが控える。
「とはいえ、一人の自立した大人として、ケーキ職人の道を行くスタートというだけで、開店日のペースなども変わらないかもしれません。もちろん、目標としていた黒字化も計画を変更して、今はまったく考えていません」

千里さんは、むしろ同じ病気があったり、夢に踏み出すことをためらっている人のためにチャレンジを続けたいと話す。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.