2022年6月25日 06:00
反ワクチン派で“二酸化塩素水”飲用が流行中…医師は「急性腎不全、不整脈引き起こす」と警鐘
と同じもののようです。MMSの成分としては正確には『亜塩素酸ナトリウム』といいます。そもそも二酸化塩素は常温では気体で、水に溶けたものは不安定です」
この「MMS」とは経口液体製品として過去にネット上で販売され、亜塩素酸ナトリウムを蒸留水にとかした水溶液だ。
現在、一部ネット上では、主に「MMS」をクエン酸などの酸性物質と混合させ、二酸化塩素を生成する方法が紹介されている。そして、それを水で希釈させ一定期間継続して飲用することで、“ワクチンが解毒される”と謳っているのだ。つまり、二酸化塩素を摂取するためには、必然的に亜塩素酸ナトリウムを飲用することになる。
しかし「MMS」については、’10年に米国FDA(食品医薬品局)や日本の厚生労働省も警告を発している。
名取氏も「MMSは新型コロナやワクチン解毒だけでなく、自閉症、がん、エイズなどあらゆる病気に効くと称されていますが、もちろんインチキです。
典型的な万能を謳うニセ医学です」と指摘し、亜塩素酸ナトリウムが人体に及ぼす危険性をこう解説する。
「亜塩素酸ナトリウムは適切な濃度で使えば漂白や殺菌に使える有用な物質ですが、誤飲による事故の報告はあります。