2022年7月3日 06:00
87歳DJのSumiRockこと純子さん 昼は大人気餃子店、夜は歌舞伎町で客を沸かせる
歌舞伎町のフロアを沸かした純子さん
ミラーボールがギラギラ回る。縦横無尽に飛び交うレーザー。強烈なビートを刻む大音量のEDM(エレクトリック・ダンス・ミュージック)にノって、国籍、職業、ジェンダー、年齢も問わない実に多様な人々が体を揺すり踊り狂う。
ここは東京・新宿歌舞伎町のド真ん中。「新宿のおもちゃ箱」とも呼ばれるクラブ『Tokyo Decadance Lounge DecaBarS』(以下、デカバーS)だ。
6月4日深夜24時55分。音楽のボリュームが少し下がった。
「みなさん、お待ちかね。
いよいよギネスDJが待機中!」
「イエ〜イ!」
怒濤のように歓喜の声が湧き上がり、客たちは店奥の一段高いDJブースの前に大集合。スマホをDJブースに向け、いまかいまかと待ち構える。ジャスト25時。
「お待たせしました。DJ SumiRock!」
「イエーーーイ!」
ひときわ高い歓声の中、四方八方から点滅するスマホのフラッシュで、一瞬ブースが光に包まれた。その純白の光の中から、両手を高く上げて現れたのが、スミロックこと岩室純子さん。御年なんと87歳!ギネス認定の世界最高齢DJだ。
宇宙服のような金ピカの衣装、キャップにはラインストーンでかたどられたROCKの大文字、メタリックシルバーのスニーカーにも大粒のラインストーンがデコられている。