トラブル発生時の“電車内パニック”…身を守るためにできることは?
被告の初公判が6月26日に行われたばかりだ。
’18年6月には、新横浜―小田原間を走る東海道新幹線で男が乗客3人を刃物で切りつけ、男性1人が殺害される事件が起きている。
「電車内で大きな事件が発生すると、それに影響を受けた模倣犯が発生しがちです。というのは、電車内は各駅停車の数分間から、新幹線などでは1時間以上も密室状態になります。犯人からすれば『犯行のチャンス』につながってしまうんです」(京師さん、以下同)
ふだん電車に乗るときは、読書やスマホなどに没頭してしまう人も多いと思われるが……。
「電車内で暴漢が突然襲ってきた場合、とっさに逃げる第一歩が遅れるのは命取りになりかねません。
特にラッシュアワーはすし詰めで身動きできない状態にも。自力では対応できませんし、将棋倒しに巻き込まれるリスクもあります」
群衆の中で起きた悲惨な事故としては、昨年10月に韓国で発生し、159人もの命が失われた梨泰院(イテウォン)“群衆雪崩事故”も記憶に新しい。
「パニック下では不正確な情報が飛び交う可能性も高く、いかに冷静でいられるかが大事。日ごろから周囲の状況確認と“いざ”への備えをしておくことが必要です」