「火葬待ち」続出で注目集める『献体』世の中の役に立てる新たな終活スタイルに
献体をする場合、遺体を大学に搬送する費用や火葬費用などは、基本的に大学が負担します。献体をするための登録費用や、手数料なども不要です。自身の死後、家族の費用負担を少しでも軽くしたいという考えをもつ方もいるかも知れません」
――デメリットはあるのでしょうか
「通常ですと、提供後の遺体は人体解剖実習などに役立てられ、火葬→遺骨として1~2年、長い場合は3年以上掛かって遺族の元へ戻ってきます。そのため葬儀の日程が決めにくいとういのはあります。ですが、その間に気持ちの整理もつく、死後は色々と手続きが大変なので、いったんリセットができるという声もあります。また、葬儀はしない人も増えています」
――注意点を教えてください
「献体登録をするにあたり、下記は絶対要項となります。
■肉親の同意を得ておくこと
亡くなった時に連絡していただくためと、その後、遺骨を受け取るために必要。独り身である場合は友人、知人でも可。
(※大学による)
■アイバンクへの登録もされる場合は申込先に問い合わせを
同時登録は可能ですが、並行しての献体は不可。死亡時にどちらかを遺族が選択することになるなど事前説明をしておくこと。